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大島 康宏; 花岡 宏史*; 富永 英之*; 渡邉 茂樹; 織内 昇*; 遠藤 啓吾*; 石岡 典子
no journal, ,
非天然アミノ酸であるD体アミノ酸は体内からのクリアランスが早いことから、アミノ酸トレーサーとして投与早期からのイメージングが可能であり、また非標的臓器への放射能滞留が低いことから、より明瞭に腫瘍を検出できることが期待される。3-[F]fluoro--methyl-L-tyrosine(L-[F]FAMT)は臨床で使用されているPET用アミノ酸トレーサーであるが、D体についての知見はこれまでにない。本研究では、3-[F]fluoro--methyl-D-tyrosine(D-[F]FAMT)を合成し、腫瘍PETイメージング薬剤としての有用性について検討した。D-[F]FAMTは既報のL-[F]FAMTの製造方法を用いて、同様に製造可能であった。体内分布実験の結果、D-[F]FAMTではL-[F]FAMTに比べて全身からのクリアランスが早く、さらに腎臓からの消失も早いことが明らかとなった。さらにD-[F]FAMTはL-[F]FAMTに比べ、腫瘍への集積量は低かったが、クリアランスが早いことから、腫瘍血液比及び腫瘍筋肉比はL-[F]FAMTと同程度となった。さらに、PETイメージングを実施したところ、体内分布と一致した画像が得られ、D-[F]FAMTによって腫瘍が明瞭に描出された。以上の結果より、D-[F]FAMTは新たな腫瘍PETイメージング薬剤となりうる可能性が示された。
河地 有木; 鈴井 伸郎; 石井 里美; 尹 永根; 山崎 治明; 藤巻 秀
no journal, ,
分子イメージングを基盤とする可視化技術は、とりわけ植物栄養学においても大きなアドバンテージをもたらすとわれわれは考え、栄養や環境汚染物質といった植物体内物質の可視化技術の開発を行ってきた。いわゆる、この植物分子イメージング研究とは、多様な生育条件や遺伝的条件に対する元素動態の応答のイメージングによる、輸送メカニズムの解明や最適な栽培条件の探求にある。ここで植物研究におけるイメージング技術の特長は、非接触性と厳密な撮像環境の構築となる。接触による植物個体へのストレスは元素動態に大きな変化をもたらし、温度・湿度・光量等も実験対象植物内の元素動態を大きく左右することをわれわれは明らかにしてきた。これら環境条件を完全に制御し、研究対象の条件のみを変化させることができるイメージング実験環境の構築こそが、植物分子イメージング研究を成立させる必須条件だという結論に至った。
山口 充孝; 河地 有木; 鈴井 伸郎; 藤巻 秀; 神谷 富裕; 小高 裕和*; 国分 紀秀*; 武田 伸一郎*; 石川 真之介*; 渡辺 伸*; et al.
no journal, ,
2010年度、日本分子イメージング学会で報告したコンプトンカメラヘッドモジュールプロトタイプ機をもとに、より大面積かつ、より高解像度の両面ストリップ検出器を用いたコンプトンカメラヘッドモジュールを2台製作し、マルチヘッドシステムの構築に向けた作業を進展させた。本発表では、近接場測定に重要となる解析手法の確立のため、新規製作したマルチヘッド用コンプトンカメラヘッドモジュールについて、カメラ前方20センチメートル立方内の領域において、点線源を用いて、Si検出器と最上面CdTe検出器のペアによるコンプトンイベントの収量及び空間分解能の測定を行い、モンテカルロシミュレーションとの整合性試験を行った。シミュレーション結果は実験結果をよく再現しており、これにより、今後行う予定である近接場イメージング手法の高度化に際し、シミュレーションを用いる手法に対する正当性を示すことができた。